SUPフィッシングを始めてみたけれど、「パドルなんてどれも同じじゃないの?」と思っている方も多いはず。でも実はパドルの選び方ひとつで「釣りのしやすさ」だけでなく「翌日の体の疲れ」まで劇的に変わり、中年以降気になる「運動不足の解消」「体幹のトレーニング」にも一役買います。
今回は、インフレータブルサップや初心者の方にもわかりやすく、シングルブレードとダブルブレードの違い、そして30代40代から始めるエクササイズ効果について解説します!
シングルブレードカーボンパドル
サップフィッシング(SUPフィッシング)において、シングルブレードのカーボンパドルを選択することは、実釣と健康管理に直結する大きなメリットがあります。
なぜ「カーボン」で「シングルブレード」が良いのか、その具体的な利点を解説します。

インフレータブルサップではダブルブレードも多いけどにゃあ

シングルブレードならではのメリットもあります!メタボや運動不足に悩まされている方は必見ですよ!
① 圧倒的な「軽さ」がもたらす3つの恩恵
カーボンパドル最大の武器は500g前後という圧倒的な軽量性です。
- 疲れの軽減: SUPフィッシングは「ポイントへの移動」と「キャスティング(釣り)」の繰り返しです。パドルが軽いと腕や肩への負担が激減し、釣りに集中出来ます。
- スイングウェイトの低減: パドルを持ち上げてから水に刺すまでの動作(スイング)が軽快になります。一回の釣行で数千回のストロークを行うため、この僅かな重さ感覚の差が疲労感を軽減し、SUPとの一体感を高めます。
- 高回転なパドリング: 軽いパドルはピッチ(漕ぐ回数)を上げやすく、急な風や潮の変化に対応することが容易です。これは危機感を感じた時ほど恩恵を感じます。

初めて持った時は感動するくらい軽いですよ。重い釣竿と軽い釣竿や、軽いリールで考えるとイメージしやすいかも。

カーンボンより軽い素材なんてにゃい!軽いは正義にゃぁぁぁ!
② 「高剛性」による高い推進効率
カーボンは素材として「硬い」のが特徴です。
- パワーロスの低減: 漕いだ瞬間にしなりすぎないため、加えた力がダイレクトに水に伝わります。重いクーラーボックスを積んだ状態でも、ぐんぐんと前に進む推進力が得られます。
- 微細なコントロール: 硬いパドルは水の抵抗を手で感じやすく、細かな舵取りが正確に行えます。SUPの向きを変えたりなども容易です。

軽くてもしっかりと丈夫な素材です。感度も抜群!
③ 「シングルブレード」ならではの機動力と操作性
ダブルブレード(カヤック用)などと比較した際のメリットです。
- 片手での操作性: 片手にロッド(竿)を持ったまま、もう片方の手だけでパドルを操作して向きを変える「スカーリング(水中でパドルを横に振る動き)」が非常にやりやすいです。これは魚とのファイト中や、ポイントの微調整に有効です。
- 視点の高さ(サイトフィッシング): シングルブレードは「立って漕ぐ」ことが前提の設計です。高い視点から海中の根やナブラ(魚の群れ)をいち早く発見できるのはSUPフィッシング最大の魅力です。
- 収納と取り回し: 竿やランディングネットなど物が多いボード上で、長いダブルブレードは邪魔になりがちです。シングルブレードなら足元や横にサッと置いても邪魔になりません。

スタンドアップ視点はサップフィッシングの醍醐味です。魚の気配を誰よりもいち早く感じることができます!

サップは座って漕いでもいいんだにゃ。しかしここ一番でスタンドアップよ。
④ 腐食への強さと浮力
- サビない: 金属パーツが少ない、あるいは全てがカーボン製のモデルであれば、海水による腐食の心配がほとんどありません。(使用後は真水で洗います。)
- 浮く安心感: 多くの高品質なカーボンパドルはブレード内部にフォームが入っいたり、芯が空洞なため、万が一海に落としても浮きます。
まとめ:シングルブレードカーボンパドルが良さ
一見、パドルは「ただの移動手段」に思えますが、シングルカーボンパドルに替えることで「移動が速くなる = 行動範囲が広がる」、さらに「疲れにくい = 釣りに集中できる」という良いサイクルが生まれます。
大事に扱いたい高価なパドルですので、ニットケースやハードケースもおすすめです。

パドルは移動するための道具ですが、サップに最適化されたパドルがシングルブレードカーボンパドルです。

カーボン素材。。大切に保管するためにカバーは欲しいにゃぁ

もし「1ピース(長さ固定)」のカーボンパドルを選べるなら、それが最も軽く、感度も最高です。座って漕ぐことが多かったり車載や収納を考えるなら長さが調整できる「2ピース」や「3ピース」のカーボンモデルが良いでしょう。(「3ピース」ならインフレータブルの収納時に収まります。)アルミ製とは比較にならないほど快適になります。一番使うものなのですごく大事です。
ADVANCED アジャスタブル ADJ PRO 2ピース(Sサイズがおすすめ)
長さ可変で立っても座っても快適に漕げます。ブレードがVシェイプのスタンダードなタイプです。

ADVANCED アジャスタブル PROLIGHT NALU2 オールマット仕上げ2ピース(Sサイズがおすすめ)
長さ可変で立っても座っても快適に漕げます。ブレードがシングルコンケーブで立ち漕ぎに最適化。

ADVANCED アジャスタブル ADJ PRO 3ピース
長さ可変で立っても座っても快適に漕げます。ブレードがVシェイプのスタンダードなタイプで、インフレータブルサップと合わせて収納などに適しています。

ADVANCED PRO LIGHT2 オールマット ワンピース
長さを決めてカットします。ワンピースならではの一体感は、より品質の高い快適なパドリングを体感できます。ブレードがVシェイプのスタンダードなタイプです。

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ダブルブレード(カヤックパドル)
シングルブレードのカーボンパドルの良さを知ると、「なぜあえて重くてかさばるダブルブレード(カヤックパドル)を使う人がいるのか?」と不思議に思います。
実は、SUPフィッシング特有の「過酷な海況」と「実用性」を重視すると、ダブルブレードには捨てがたいメリットもあります。人気の理由を以下になります。

立たないアングラーにはカヤックパドルも人気です。釣り以外にサップを使用しない方が使用している印象です。
① ダブルブレードが選ばれる最大のメリット
1. 風と潮流に対する強さ
SUPフィッシングで怖いのは、強い向かい風で帰還困難になることです。
- 直進性: 左右を交互に絶え間なく漕げるため、シングルブレードのようにパドルを持ち替える事がなく、ボードを真っ直ぐ進ませる力が強いです。
- ピッチの速さ: 持ち替えがない分、回転数(ピッチ)を上げやすく、巡航を維持しやすいです。
2. 「座りながら」の操作に最適
SUPフィッシングでは移動時に座って漕ぐ場合もあります。
- 効率的: 座った状態だとシングルブレードでは水面までの距離が近く、長いパドルだと漕ぎにくい(短いパドルが必要になる)ですが、ダブルブレードなら座ったままカヤックのように漕げます。
3. なんとなく漕げる
ダブルブレードは左右交互に漕ぐだけで誰でも真っ直ぐ進めます。サップ初心者など、技術習得よりも効率を重視する層に支持されています。(ちゃんと正しい漕ぎ方を習得した方が速度や疲れの軽減などメリットは多いです。)
② ダブルブレードのデメリット(弱点)
メリットがある一方で、SUPならではのデメリットもあります。
| デメリット | 内容 |
| 重量と長さ | ブレードが2つある分、カーボン製でもシングルより圧倒的に重く、長さも2m以上と長いため取り回しが悪い。 |
| デッキ上の邪魔さ | 竿、ネット、クーラー等で狭いボード上で、長いパドルは置き場に困る。釣りをする際に邪魔になりやすい。 |
| 水滴が垂れる | 左右交互に跳ね上げるため、水滴が体やボード上のタックルに垂れやすい(ドリップリングがあっても)。 |
| 立って漕ぐのが辛い | 立ってでダブルブレードを使うと、高く掲げたブレードが風の抵抗を強く受け、バランスを崩しやすくなる。立ち漕ぎには不向き。 |
【最重要】エクササイズとしての立ち漕ぎサップ
40代以降の世代にとって、シングルブレードパドルを使った立ち漕ぎのSUP(サップ)は、「衰えを感じ始めた体」を効率よく、楽しく、安全に再構築できる最高のエクササイズです。
ダブルブレード(カヤック漕ぎ)は「腕」と「腰」の回転が主になりがちですが、シングルブレードは「全身の連動(キネティックチェーン)」を必要とするため、中年層に嬉しい特有のメリットが数多くあります。

釣り以外でもツーリングなど遊ぶだけで良い運動になります。
① 「天然の体幹トレーニング」による代謝アップ
40代になると基礎代謝が落ち、お腹周りが気になり始めますが、シングルブレードはその解消に最適です。
- ひねり動作(回旋運動): シングルブレードで効率よく漕ぐには、腕ではなく「腰のひねり」を使います。これにより、自分では鍛えにくい腹斜筋(わき腹)や深層の外腹斜筋が刺激され、ウエストの引き締め効果、腰痛の予防が期待できます。
- インナーマッスルの強化: 不安定なボードの上で漕ぐ動作は、常にバランスを取るために腹筋・背筋の深層部、下半身の筋肉を使い続けます。大きな筋肉群を刺激するため基礎代謝が上がり、中年太りの解消にも効果的です。

筋トレと同じで、使っている筋肉を意識しながら漕ぐと、効果も上がります(はず!)。
② 関節への負担が少ない「ローインパクト」な運動
ジョギングなどは膝や腰への衝撃が心配されますが、SUPはそれらの衝撃が優しいのが特徴です。
- 膝に優しい: 固い地面を蹴る動作がないため、膝の関節痛を抱えやすい40代でも長時間続けられます。
- 自重による負荷: 自分の体重と水の抵抗が適度な負荷となり、筋肉を太くしすぎず、しなやかで「動ける体」を作ります。

適度な負荷により、無理のない、美しい理想のボディを手に入れることができます。
③ 背筋の発達と肩のトラブル予防、姿勢の改善
デスクワークなどで固まった40代の姿勢を改善してくれます。
- 広背筋と肩甲骨の使用: 正しいフォームでパドルを引くと、肩甲骨が大きく動きます。これにより、肩周りの筋肉が柔軟に保たれるため、40代以降に多い肩のトラブルの予防に役立ちます。
- 立ち姿勢の維持: 常に「頭の先から足まで一本の軸を通す」意識で立つ必要があるため、正しい姿勢になります。

肩周りのトラブルは、外側の筋肉ではなく、骨に近い内側の筋肉を発達させることで改善される場合があります(多分)。力を入れすぎず正しいフォームが大事です。
④ 自律神経の調整とメンタルケア
ストレスが発散できます。
- ブルー・スペース効果: 水辺にいるだけでストレスホルモンが減少することが科学的に証明されています。
- マインドフルネス: 海水を感じ、波の音を聞きながら、パドルを水に刺す感覚に集中する時間は、一種の動的瞑想となり、脳の疲れをリフレッシュしてくれます。

これは最大のメリットです!ストレスから解放される時間。最高です。

空や風と海を感じて海水で浄化される。。自然の力は偉大にゃ
エクササイズ効果を出すための「コツ」
エクササイズ効果を最大化するために、以下の2点だけ意識ましょう。
- 「左右均等」に漕ぐ: シングルブレードの注意点は、片側ばかり漕ぐと筋肉のバランスが崩れることです。釣りの移動中も「5回漕いだら反対へ」というように、意識的にスイッチしましょう、左右対称の美しい体を作れます。
- 「手」ではなく「足」で押す: パドルを引くとき、手に力を入れるのではなく、腹筋に力を入れ、パドルを刺した側の足の裏でボードを踏ん張るようにすると、下半身(大腿四頭筋やハムストリングス)まで引き締まります。
すごいぞ立ち漕ぎの効果
シングルブレード立ち漕ぎのSUPは、「お腹を凹ませ、姿勢を正し、心を癒やす」という、中年層が求める要素をすべて網羅しています。しかも、そこに「釣果」という楽しみが加わるため、苦労して運動している感覚などなく健康を維持できるのが嬉しいです。
立ち漕ぎの注意点
① 腰痛のリスク
シングルブレードは「ひねり」を加える動作が中心です。
- 注意点: 腕の力だけで漕ごうとして前屈み(猫背)になったり、腰だけで無理に回そうとすると、腰椎に過度な負担がかかります。
- 対策: 「腰で折る」のではなく、「股関節から曲げる」イメージで、腹筋に力を入れて体幹を安定させることが必要です。
② 肩の関節障害(インピンジメント症候群)
40代以降は肩の可動域が狭まり始める時期ですので注意しましょう。
- 注意点: パドルのトップグリップ(上の持ち手)を握る手が、肩より高く上がりすぎたり、無理に後ろに引きすぎたりすると、肩の関節を痛める原因になります。
- 対策: 腕を常に視界の範囲内に保ち、「三角形(両肩と両手で作る形)」を維持して漕ぐように意識しましょう。
③ 筋肉・骨格の左右バランス
片側ばかり漕がない様にしましょう。
- 注意点: 利き手で漕ぐ時間が長かったり、片方だけ力が入っていたりなどに気を付けましょう。これが続くと、骨盤の歪みや、片側だけの筋肉疲労を招きます。
- 対策: 意識的に左右を入れ替えて漕ぐ様にしましょう。
【ついでに】SUPフィッシング特有の注意点
① 「釣り」に夢中になることによる不自然な姿勢
魚が掛かった際や仕掛けを直す際、膝を固定したまま無理な体勢で長時間過ごしてしまうことがあります。
- リスク: この様な状況が一番膝や腰を痛めます。また、知らず知らずのうちに足首やふくらはぎに力が入り続け、足が攣る原因にもなります。
- 対策: 長時間同じ体勢にならない様に意識して位置を変えましょう。
② 脱水症状と熱中症(自覚症状の遅れ)
体内の水分保持量が低下しても、喉の渇きを感じにくくなる傾向があります。
- リスク: 海の上は照り返しが強く、風があるため汗がすぐに乾いてしまいます。運動強度が意外と高いため、気づいた時には脱水症状になっていることがあります。
- 対策: 喉が渇く前に水分を摂るよう意識しましょう。喉が乾いたなと思ったらすでに脱水しています。
③ 回復力の低下(オーバーワークへの警告)
「あと1時間だけ沖へ」などと無理をすると、翌日以降へ疲れを残すことになります。
- 注意点: 蓄積した疲労は帰路のパドリング能力を低下させ、油断した転覆や事故のリスクも高めます。
- 対策: 「余力を残して帰航する」のがSUPフィッシングの鉄則です。
④ 安全のための「3つの必須事項」
- 入念な準備運動: 肩甲骨と股関節をしっかり回してからエントリーしてください。マリンスポーツにおいて準備運動は「怪我をしないための儀式」です。
- パドルリーシュの確認: 疲労で手が滑ってカーボンパドルを流してしまったら趣味、エクササイズどころか遭難です。
- アフターケア: 帰宅後は、特に「腸腰筋(足の付け根)」と「広背筋」のストレッチを入念に行ってください。

サップフィッシングには夢中になりすぎる魅力があります。自分でコントロールしましょう笑う